手にしたものはBE。
それは異文化、不確実性の高い環境ほど活きる

石綿 圭さん 【大手総合商社 マネージャー】

LAPでの学びを振り返る

LAPの学びは、リーダーとしてのスキルとマインドの内、特にマインドに関するもので、リーダーとしての心構え、軸、そもそもリーダーとはどのような存在なのかについて学び、そして自分はどのようなリーダーになるのか、どのようにリーダーシップを発揮する存在になるのか、という気づきを得るための学びでした。

LAP受講前、巷にあふれているリーダーシップの書籍や研修で学ぶリーダーに必要なスキル、リーダーのやり方、及びリーダーシップの「型」を学ぶだけでは、何か重要なものが足りないと感じていましたが、その「何か」を言語化できませんでした。
この「何か」というそのものがリーダーシップであり、その根底に「BE(軸)」という考え方があることをLAPの初期で学びました。
そしてその先には、「自分のBEとは?」「BEを持つということはどういうことか?」という哲学的な問いかけに立ち向かい、自分のBE、即ち「自分がどうあるべきか」「自分はどうありたいか」についての自分らしい「解」に辿り着くための「刺激」を受けました。
BEは教えてもらうものではなく、自分自身で気づくもの。LAPは講義や書籍やディスカッション等の様々な角度から、自分自身を振り返り、そして深く理解するためのプロセスでした。
「気づく」「見つける」ためには短期間では難しく、短くとも半年、標準的には1年くらいの期間が必要だと思いますが、現実的には、自分自身で実践するのはとても難しいものです。LAPという特別な機会にて、時間をかけて取り組む必要があったと実感しています。

LAP卒業後の今だからこそ気づいたこと

リーダーシップの発揮やBEを持つことは、日本の環境よりも異文化や多様性の高い環境でより重要だと思います。
私は現在、海外の異文化の中で仕事をしていますが、自分が持つ仕事は、一人でできる仕事ではなく、人と組織を動かしながら進める必要があるものであり、文化や商習慣が異なる環境での仕事にチャレンジしている日々です。
一方、人を動かすためのPowerに乏しい為、日々発生する課題に対しては、方向性や具体的なアクションに対する議論や対話を通じて人と組織を動かす必要があります。
日々の議論や対話で実感することは、もちろん様々なスキルは必須だが、スキルだけではどうにもならないということ。議論の中では「お前は何者なのだ」「お前はどう思うのだ」ということが問われます。
自分が問われていることはまさに「BE」だったのですが、そんなことに気づき、そんな状態にうまく対応し、相手に行動してもらう。こんな日常が心地よいのは、リーダーシップを「BE」という根本から学んだ効果だと思います。
異文化な環境でこそ自分の軸を持つ必要があり、自分の哲学と世界観を持ち、BEを持っていることが重要になります。これらなしでは異文化の環境において発生する様々な出来事には対応できないと思います。
日本国内の同質的な環境ではなく、異文化における多様性の度合いが高ければ高いほど、BEがその威力を発揮すると実感しました。

LAPでの学びと本業の結びつき

LAPよりも本業との結びつきが大きい学びを得られる、というプログラムはないと思います。
私の場合、社内外のステークホルダーを動かすことが仕事であり、どうやって人を動かすか、という課題に毎日というより毎時間直面しています。
そんなとき、『権力を使う』 『権威を使う』 『リーダーシップで動かす』『アメとムチをフル活用』…等々、いくつかの方法論はあるものの、時と場合とメンバーによって方法論は変わる為、いくつかの方法の組合せは大事です。ですが、どれが一番大事か?という問いがあるならば、勿論リーダーシップです。これは仕事だけではなく、プライベートな日々の生活でも同じです。私にとってLAPでの学びは、仕事においても日々の生活においても重要な学びであり、本業とも深く結びついています。

今後挑戦したいこと

面白そうなことには何でも挑戦したいと思っています。
何かに絞り込めるほど世界は小さくないですし、自分も世界を理解できていません。私にとって面白そうなこととは、人がやっていないこと、人が避けたり後回しにしたりすること。
つまり、舗装された道を歩くより、ジャングルの中で道なき道を歩いたり走ったりする方が自分に合っていると思っています。
その中で、知識や経験の量を増やし、何かの現象を見たとき、または何らかの現象に遭遇したとき、それらが頭の中で、知識や経験と結びついて線になるのが心地よい瞬間です。
また、人と人がつながる瞬間も最高に心地よく、そんな瞬間を味わうために雑多な知識と情報、そしてユニークでタフな経験をもっと得たい、という思いで身体が動いています。
今の私の関心事は、人や組織がより良くなること。Keywordは「成長」です。

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